Twenty Seventeenは2017年WordPressデフォルトテーマ
Twenty Seventeenとは
WordPressテーマ「Twenty Seventeen」は、2017年にリリースされたWordPressの公式デフォルトテーマです。ビジネスサイトに焦点を当てて設計されており、以下のような特徴を持っています。
- ビジネス向けのデザイン: 従来のブログ中心のテーマとは異なり、ビジネスサイトとしての機能性を重視しています。
- ビデオヘッダーのサポート: ヘッダー部分に動画を設定でき、サイトに動きと視覚的なインパクトを与えることができます。
- フロントページセクション: 複数の固定ページの内容を組み合わせて、魅力的なフロントページ(トップページ)を作成できます。各ページのアイキャッチ画像はフルスクリーンで表示され、固定位置で背景のように使うことも可能です。
- カスタムカラーオプション: デフォルトの明るいスキーム、暗いスキーム、またはスライダーで自由に色を調整できるカスタムカラースキームを選択できます。
- カスタマイズ性: サイトロゴ、ソーシャルメニュー、ウィジェットなどを追加して、簡単にサイトをカスタマイズできます。
- レスポンシブデザイン: あらゆるデバイス(PC、タブレット、スマートフォンなど)で最適に表示されるよう設計されています。
- 投稿フォーマットのサポート: さまざまな投稿フォーマット(ビデオ、ギャラリー、引用など)に対応しており、多様なコンテンツを魅力的に表示できます。
- 多言語対応: WordPressコミュニティからのフィードバックにより、多くの言語で最適なフォントスタイルが含まれています。
Twenty Seventeenは、洗練されたデザインと豊富なカスタマイズオプションにより、中小企業や個人事業主のウェブサイト、ポートフォリオサイトなど、様々なビジネス用途に適しています。また、ブログとしても十分活用できる柔軟性も持っています。
※最新の情報を公式ページで確認ください
Twenty Seventeenの使い方
WordPressの「Twenty Seventeen」テーマは、ビジネスサイト向けに設計された、多機能でカスタマイズ性の高い無料テーマです。以下にその主な使い方と特徴をまとめました。
Twenty Seventeen の主な特徴
- ヘッダー動画・画像: 印象的なヘッダー動画や画像を設置できます。推奨サイズは幅2000px、高さ1200pxです。
- フロントページセクション: トップページに複数の固定ページの内容をセクションとして表示できます。各セクションにはアイキャッチ画像が全画面表示され、固定位置で表示される視差効果(パララックス)も設定可能です。最大4つのセクションを設定できます。
- カスタムカラー: デフォルトのライトカラー、ダークカラーの他に、カスタムカラーを設定できます。
- レイアウト: 1カラムと2カラムのレイアウトを選択できます。デフォルトは2カラムです。
- ウィジェット: サイドバーとフッターにウィジェットエリアがあり、様々な情報を表示できます。
- メニュー: カスタムメニュー、ソーシャルメニューを設定できます。
- サイトロゴ: サイトロゴを追加できます。
- ブロックエディタ対応: WordPress 5.0以降のブロックエディタ(Gutenberg)に完全対応しています。
Twenty Seventeen の使い方
基本的なカスタマイズはWordPressの「外観」メニューから行います。
1. テーマの有効化
WordPressの管理画面にログインし、「外観」>「テーマ」に移動します。「Twenty Seventeen」を探して「有効化」をクリックします。
2. トップページの設定
Twenty Seventeenでは、トップページを複数のセクションに分けて表示できるのが大きな特徴です。
- 固定ページの作成: まず、トップページに表示したい内容ごとに固定ページを作成します。「会社概要」「サービス」「お問い合わせ」など、複数の固定ページを用意しましょう。各固定ページには、セクションの背景となるアイキャッチ画像を必ず設定してください(推奨サイズ:幅2000px、高さ1200px)。
- フロントページと投稿ページの設定: 「設定」>「表示設定」に移動します。
- 「ホームページの表示」で「固定ページ」を選択します。
- 「ホームページ」に、トップページとして表示したい固定ページ(例: 「トップ」や「ホーム」など)を選択します。
- 「投稿ページ」に、ブログ記事一覧を表示したい固定ページ(例: 「ブログ」や「お知らせ」など)を選択します。
- 「変更を保存」をクリックします。
- フロントページセクションの設定: 「外観」>「カスタマイズ」>「テーマオプション」に移動します。
- 「フロントページ第1セクションのコンテンツ」「フロントページ第2セクションのコンテンツ」…といった項目が表示されます。
- それぞれの項目で、トップページに表示したい固定ページを選択します。
- プレビューで確認しながら調整し、「公開」をクリックします。
3. ヘッダーメディア(画像・動画)の設定
「外観」>「カスタマイズ」>「ヘッダーメディア」から、トップページ上部の大きな画像や動画を変更できます。推奨サイズは幅2000px、高さ1200pxです。
4. メニューの作成と設定
サイトのナビゲーションメニューを作成します。
- 「外観」>「メニュー」に移動します。
- 「新しいメニューを作成」をクリックし、メニュー名を入力して「メニューを作成」をクリックします。
- 左側にある「固定ページ」「投稿」「カスタムリンク」「カテゴリー」などから、メニューに追加したい項目を選択し、「メニューに追加」をクリックします。
- ドラッグ&ドロップでメニューの順番を変更したり、階層化したりできます。
- 「メニュー設定」の「メニューの位置」で「トップメニュー」にチェックを入れ、「メニューを保存」をクリックします。
5. ウィジェットの設定
サイドバーやフッターに表示するウィジェットを設定します。
- 「外観」>「ウィジェット」に移動します。
- 左側で利用可能なウィジェットを選び、右側の「ブログサイドバー」「フッター1」「フッター2」などのウィジェットエリアにドラッグ&ドロップで配置します。
- 各ウィジェットの設定を行い、「保存」をクリックします。
6. その他のカスタマイズ
「外観」>「カスタマイズ」では、他にも様々な設定が可能です。
- サイト基本情報: サイトタイトル、キャッチフレーズ、サイトアイコン(ファビコン)の設定。
- 色: テーマの全体的な配色(ライト、ダーク、カスタム)を選択。
- ヘッダーメディア: ヘッダー画像や動画の設定。
- メニュー: ナビゲーションメニューの設定(「外観」>「メニュー」と同じ)。
- ウィジェット: ウィジェットエリアの設定(「外観」>「ウィジェット」と同じ)。
- ホームページ設定: フロントページと投稿ページの設定(「設定」>「表示設定」と同じ)。
- CSS追加: カスタムCSSを記述して、より詳細なデザイン変更を行うことができます。
子テーマの利用(上級者向け)
Twenty Seventeenテーマをさらにカスタマイズしたい場合や、将来のテーマアップデートの影響を受けずにカスタマイズを保持したい場合は、子テーマを作成することをおすすめします。子テーマを利用することで、親テーマのファイルを直接編集することなく、カスタマイズを安全に行うことができます。
子テーマの作成方法については、WordPressの公式ドキュメントやWeb上の多くの情報源を参考にしてください。
Twenty Seventeenは、その機能性とデザイン性の高さから、現在でも多くのWordPressサイトで利用されているテーマです。これらの使い方を参考に、あなたのウェブサイトを構築してみてください。
Twenty Seventeenのデメリット
WordPressのTwenty Seventeenテーマは、デフォルトで提供される公式テーマの一つであり、シンプルで使いやすいという利点がある一方で、いくつかのデメリットも存在します。以下に主なデメリットを挙げます。
カスタマイズ性の低さ:
- 限られたカスタマイズオプション: 多くの無料テーマと同様に、Twenty Seventeenはカスタマイズオプションが限られています。サイドバーの位置変更や、より複雑なレイアウトの調整などは、追加のCSSやプラグインが必要になる場合があります。
- ページテンプレートの不足: ランディングページやセールスページなど、特定の目的のためのページテンプレートが用意されていないため、ビジネス用途で使う場合には物足りないかもしれません。
- 配色の制限: リンクの色を変更できる程度で、全体的な配色オプションはあまりありません。サイト全体に色を加えたい場合は、CSSで変更する必要があります。
デザインとレイアウトの制約:
- ホワイトスペースの多さ: デザインによっては、ホワイトスペースが多すぎると感じる人もいます。
- ヘッダー動画の制限: ホームページのみでヘッダー動画がサポートされており、音声は再生されません。また、高品質な動画でないと見栄えが悪くなることがあります。
- アイキャッチ画像の表示: 記事のアイキャッチ画像がトップメニューの下、記事の上に表示されますが、画像が十分な幅でないと、背景に薄いグレーが表示されてしまい、見栄えが良くない場合があります。
- 投稿ページのサイドバー固定: 投稿ページでは右サイドバーのレイアウトが固定されており、位置を変更することはできません。また、ページにはサイドバーがないため、投稿ページとページで見た目の一貫性が失われると感じる人もいます。
- ブログページの表示設定: ブログページで記事の全文と抜粋のどちらを表示するかをカスタマイザーで選択するオプションがありません。
機能面の不足:
- デフォルトでメニューが表示されない: メニューは「外観 > メニュー」またはカスタマイザーで作成する必要があります。
- 機能追加にはプラグインが必須: フォーム、ギャラリー、EC機能など、基本的な機能以外を追加するには、別途プラグインを導入する必要があります。これにより、管理の手間が増えたり、サイトのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。
その他の考慮事項:
- 古いテーマであること: Twenty Seventeenは数年前のテーマであり、最新のWordPressの機能(特にブロックエディタによるフルサイト編集)に完全には対応していません。Twenty Nineteen以降のテーマがブロックベースではないものの、Gutenbergとの連携を意識して作られているのに対し、Twenty SeventeenはCustomizerに依存しています。
- サポート体制: 無料テーマであるため、問題が発生した場合の公式サポートは期待できません。WordPressのフォーラムなどを利用することになります。
もし、より高度なカスタマイズ性や豊富な機能、あるいは最新のブロックエディタに完全に最適化されたテーマを求めるのであれば、Twenty Seventeenは物足りないかもしれません。シンプルなブログや、あまり複雑な機能が必要ないサイトであれば、そのシンプルさが利点となる場合もあります。