LINE広告の種類や始め方・注意点など

LINE広告とは

LINE広告は、月間9,800万人以上が利用するLINEアプリや、LINE NEWS、LINE VOOMなどの関連サービスに広告を配信できるサービスです。幅広い層にリーチできるのが最大の強みで、多くの企業が活用しています。

LINE広告の主な特徴

  • 豊富な配信面: LINEアプリ内のトークリスト、LINE NEWS、LINE VOOMのほか、LINEマンガやLINE広告ネットワークを通じて提携する11,000以上の外部アプリにも広告を配信できます。
  • 柔軟な予算設定: 決まった料金や初期費用はなく、広告主が自由に予算を設定できます。少額から始めることも可能で、運用状況に合わせて予算を変更することもできます。
  • 多様なターゲティング: 年齢、性別、地域、興味関心といった基本的な項目に加え、LINE独自のデータ(スタンプ購入履歴、LINE公式アカウントの友だち登録履歴など)に基づいた「みなし属性」によるターゲティングも可能です。
  • 運用型広告: 広告掲載はオークション形式で行われ、入札価格や広告の品質などに基づいて掲載される広告が決まります。

LINE広告の種類

LINE広告は、主に「広告の配信面」「クリエイティブ」「ターゲティング」「課金方式」の組み合わせで構成されます。

配信面

  • トークリスト: LINEアプリ内で最もユーザー数が多い配信面です。
  • LINE NEWS: 多くのユーザーが利用するニュース配信サービスです。
  • LINE VOOM: 動画コンテンツがメインの配信面です。
  • LINEマンガ: 10代から30代のユーザーが多く利用しています。
  • LINE広告ネットワーク: 提携している外部アプリにも広告を配信できます。

課金方式

主に以下の3種類があります。

  • クリック課金(CPC): ユーザーが広告をクリックするたびに費用が発生します。
  • インプレッション課金(CPM): 広告が1,000回表示されるごとに費用が発生します。
  • 友だち追加課金(CPF): 広告経由でLINE公式アカウントの友だちが追加されるたびに費用が発生します。

LINE広告の始め方

LINE広告を始めるには、以下のステップが必要です。

  1. LINEビジネスIDの発行: 広告を管理するためのIDを取得します。
  2. 広告アカウントの作成: 広告を配信するためのアカウントを作成します。
  3. クレジットカードの登録: 広告費を支払うための情報を登録します。
  4. LINE Tagの設置: 広告の効果を測定するために、自社サイトにタグを設置します。
  5. キャンペーンの作成: 広告の目的や予算、ターゲティングなどを設定してキャンペーンを作成し、広告の審査が完了すれば配信開始となります。

広告代理店に運用を依頼する方法もあります。自社で運用する場合、最低でも月10万円程度の予算を目安にすると、効果検証に必要なデータを集めやすくなります。

LINE広告に適した商品は

LINE広告は、幅広いユーザー層にリーチできるため、様々な商品に適していますが、特に相性が良いとされる商品には、以下のような特徴があります。

  • 日常的に利用される、購入頻度が高い商材:LINEは日常生活に密着したツールであるため、食品、アパレル、化粧品などのように、比較的安価で繰り返し購入するような商品は、広告がユーザーの購買行動に結びつきやすい傾向があります。
  • 幅広い層のユーザーに認知させたい商材:LINEは国内の月間アクティブユーザー数が非常に多く、老若男女問わず利用されています。そのため、これまでアプローチできていなかった層に新規顧客としてリーチしたい場合に効果的です。
  • ゲーム・エンタメ関連:LINEはゲームやエンタメ関連のサービスも提供しているため、これらの分野の商品やサービスは、ユーザーの興味関心とマッチしやすく、高い効果が期待できます。
  • ECサイトの商品:LINE広告には、ユーザーの購買意向に基づいた詳細なターゲティング機能があるため、ECサイトの商品も適しています。

ただし、宗教関連、アダルト関連、チケット転売、情報商材、未承認の医薬品・医療機器などは、LINE広告の配信が禁止されているため注意が必要です。

効果を出すためには、商材だけでなく、クリエイティブ(広告の画像や動画)やターゲティング設定も重要になります。特に、トークリストに表示される広告はサイズが小さいため、視認性を高める工夫が必要です。

LINE広告に必要な費用

LINE広告にかかる費用は、決まった料金メニューがあるわけではなく、広告主が自由に設定できます。初期費用もかかりません。

主な費用は以下の3つの課金方式と、運用にかかる手数料などです。

1. 課金方式の種類と費用相場

課金方式特徴費用相場最低設定価格(手動入札)
クリック課金(CPC)広告がクリックされるごとに費用が発生。Webサイトへの集客や商品購入などを促す場合に適している。1クリックあたり24円~200円24円
インプレッション課金(CPM)広告が1000回表示されるごとに費用が発生。多くのユーザーに認知させたい場合に適している。1000表示あたり200円~1000円200円
友だち追加課金(CPF)広告経由でLINE公式アカウントが友だち追加されるごとに費用が発生。友だちを増やしたい場合に適している。1追加あたり50円~400円50円

Google スプレッドシートにエクスポート

※上記はあくまで目安です。単価は、ターゲティングやクリエイティブ、入札状況などによって変動します。

2. 予算設定について

LINE広告は、1日あたりの最低予算を1,000円から設定できます。しかし、十分な効果を得るためには、ある程度の予算を確保することが推奨されます。

  • 月額の目安: 月額10万円~30万円程度で運用する企業が多いとされています。
  • 運用期間の目安: 効果を最大限に高めるためには、機械学習による最適化が必要なため、月30万円程度の予算で3ヶ月以上継続して運用することが推奨されています。

3. その他にかかる費用

  • クリエイティブ制作費: 広告で使用する画像や動画、テキストの制作費用です。自社で制作する場合は不要ですが、外注する場合は別途費用がかかります。
  • 広告代理店手数料: 広告運用を代理店に依頼する場合、一般的に広告費の20%前後が手数料として発生します。初期費用が別途かかる場合もあります。

LINE広告は、自由に予算を設定でき、少額からでも始めやすいのが特徴です。しかし、効果を出すためには、目標とする獲得数や顧客獲得単価(CPA)を考慮して適切な予算を設計することが重要です。

  • 広告予算の目安 = 目標CPA × 目標コンバージョン数

上記を参考に、自社の目的に合わせた予算を検討してみてください。

LINE広告の注意点

LINE広告を運用する際には、いくつかの重要な注意点があります。特に、審査基準が厳しいため、事前にしっかりと確認しておくことが成功の鍵となります。

1. 広告掲載が禁止・制限されている業種・サービス

LINE広告では、以下の業種やサービスは原則として掲載が禁止されています。

  • 特定の宗教、および宗教団体
  • ギャンブル関連(公営競技・宝くじ、スポーツ振興くじは除く)
  • アダルト関連
  • 連鎖販売取引(マルチ商法、ネットワークビジネスなど)
  • たばこ、電子タバコ
  • 武器全般、毒物・劇物
  • 未承認医薬品・医療機器
  • 情報商材(「必ず儲かる」「成功する」といった根拠のないノウハウを提供するものなど)
  • チケット不正転売

また、医療関連や金融関連など、法令や自主基準によって広告表示に規制や制限がある商材については、特に慎重な表現が求められます。

2. 審査で否認されやすい表現や内容

広告アカウントやクリエイティブの審査で否認される主な原因は以下の通りです。

2-1. アカウント設定に関する注意点

  • 広告主情報の不一致: 広告アカウントに登録した正式名称と、ウェブサイトに記載されている広告主名が一致しない場合。
  • LINE公式アカウントの設定不備: プロフィール画像が広告主や商材と関連性がない、正式名称が含まれていないなど。

2-2. クリエイティブ・表現に関する注意点

  • ユーザーが不快と感じる表現: 身体のコンプレックスを露骨に表現したもの、過度な肌露出、グロテスクな表現など。
  • 誇大表現・不当表示: 「世界初」「業界1位」のような最大級表現を使う場合は、データの出典元や調査情報を明確に記載する必要があります。「絶対に痩せる」「確実に儲かる」といった科学的根拠のない断定的な表現も禁止されています。
  • ユーザーに誤解を与える表現:
    • 「緊急」「速報」「注意」など、ユーザーに不必要な焦りや不安を与えるような表記。
    • クリック報酬を目的とした悪質なマーケティングやスパム行為。
    • LINEのサービスと誤認・混同させる可能性のある、LINEのロゴやUIに似たデザイン。
  • 第三者の権利侵害: 著名人の氏名・画像、著作権、商標権、肖像権などを無断で使用すること。
  • ランディングページの問題:
    • リンク先が存在しない、またはエラー表示になる。
    • 広告主情報が不明確、または広告アカウント情報と一致しない。
    • 情報量が極端に少ない、ユーザーにとって分かりにくい内容。

3. その他の注意点

  • クリエイティブの再利用: 一度審査に落ちた広告は、ポリシーに抵触した部分を修正して再作成する必要があります。広告名と配信ステータス以外は後から編集できないため、新規で作成し直すことが多いです。
  • ターゲティング: ターゲットを絞り込みすぎると、配信対象のユーザー数が減り、期待通りの成果が得られない場合があります。
  • 支払い方法: LINE広告の支払い方法はクレジットカードのみに対応しています。

これらの注意点を踏まえ、広告の作成とアカウント設定を慎重に行うことで、スムーズな運用を目指しましょう。

WordPressとLine広告を連携

WordPressとLINE広告は、それぞれ異なる役割を持つツールですが、連携させることで高い集客効果を生み出すことができます。その主な関連性は以下の通りです。

1. 広告のランディングページ(LP)としてのWordPress

  • WordPressで作成したサイトを広告のLPにできる: LINE広告をクリックしたユーザーの飛び先として、WordPressで作成したWebサイトやブログ記事を利用することができます。
  • 柔軟なコンテンツ作成: WordPressはカスタマイズ性が高く、広告の訴求内容に合わせたLPを自由に作成できます。商品の詳細ページ、サービス紹介ページ、問い合わせフォームなど、目的に応じたページを柔軟に設計できます。
  • SEOとの相乗効果: WordPressサイトは検索エンジン最適化(SEO)に強く、LINE広告で獲得したユーザーがサイト内を回遊し、さらに自然検索からの流入も増やすことができます。

2. 効果測定のための「LINE Tag」の設置

  • コンバージョン測定: LINE広告の効果を正確に測定するために「LINE Tag」というタグをWordPressサイトに設置する必要があります。
  • タグの種類と役割:
    • ベースコード: サイト内のすべてのページに設置し、サイトへの訪問者を計測します。
    • コンバージョンコード: 商品購入完了や問い合わせ完了など、特定のコンバージョン(成果)地点となるページに設置します。
    • カスタムイベントコード: ボタンクリックなど、より詳細なユーザーの行動を計測するために使用します。
  • WordPressでの設置方法: プラグインを利用したり、テーマのファイルを直接編集したりする方法で、これらのタグをWordPressサイトに簡単に設置できます。

3. オーディエンスの活用

  • ウェブサイトオーディエンス: LINE Tagを設置することで、WordPressサイトに訪問したユーザーを「ウェブサイトオーディエンス」としてターゲティングできます。これにより、一度サイトを訪れたユーザーに対して、再度LINE広告を配信する「リターゲティング広告」が可能になります。
  • 類似オーディエンス: WordPressサイトに訪問したユーザーと似た属性を持つユーザーをLINE内で探し出して広告を配信する「類似オーディエンス」も活用できます。これにより、新規顧客の開拓を効率的に行うことができます。

4. 広告コンテンツの連動

  • ブログ記事の活用: WordPressで定期的に更新しているブログ記事をLINE広告のクリエイティブ(広告の画像やテキスト)として活用することができます。これにより、ユーザーにとって価値のある情報を提供しながら、自然な形でサイトへの流入を促すことができます。

まとめると、WordPressはLINE広告の効果を最大化するための「受け皿」として機能し、LINE広告はWordPressサイトへの「集客ツール」として機能します。 両者を連携させることで、効果的なWebマーケティング戦略を構築することができます。

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