リスティング広告(検索連動型広告)はどんなものがあるのか
リスティング広告(検索連動型広告)
リスティング広告(検索連動型広告)は、ユーザーが検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に、その検索結果ページに表示されるテキスト形式の広告です。
主な種類(提供媒体)
リスティング広告を配信できる主要な媒体は、以下の3つです。
- Google広告(旧Google AdWords)
- 世界的に最も利用されている検索エンジンであるGoogleに広告を掲載します。
- 日本でも高いシェアを誇り、幅広い年齢層のユーザーにリーチできます。
- Google検索の他に、Googleのパートナーサイトにも広告が配信されることがあります。
- Yahoo!広告(旧Yahoo!プロモーション広告)
- Yahoo! JAPANの検索結果ページに広告を掲載します。
- 日本ではGoogleに次ぐシェアを持ち、特に40~50代の利用者が比較的多いとされています。
- Yahoo! JAPANの検索パートナーサイト(例:Bing、Ameba、@niftyなど)にも広告が配信されます。
- Microsoft広告(旧Bing広告)
- Microsoftが提供する検索エンジン「Bing」に広告を掲載します。
- Windows PCのデフォルト検索エンジンであるため、ビジネス層やPCユーザーにアプローチしやすいという特徴があります。
- Google広告やYahoo!広告と比較して、CPC(クリック単価)が低い傾向にあります。
リスティング広告の主な特徴
- 顕在層へのアプローチ: 既に特定のニーズや関心を持って検索しているユーザーに広告を表示するため、購入や問い合わせといったコンバージョンに繋がりやすいという特徴があります。
- テキスト形式: 基本的に、タイトル、説明文、URLなどのテキストで構成されます。
- クリック課金制(CPC): 広告がクリックされた回数に応じて費用が発生します。表示されるだけでは費用はかかりません。
- オークション形式: 広告の掲載順位やクリック単価は、キーワードに対する入札価格や広告の品質などによって、オークション形式で決定されます。
- 柔軟なターゲティング: キーワードだけでなく、地域、時間帯、デバイス、ユーザーの属性(性別、年齢など)に応じて広告を配信することができます。
リスティング広告と関連してよく聞かれる広告
リスティング広告と同じく「リスティング」という言葉が使われることがありますが、厳密には「検索連動型広告」とは異なるものとして、ディスプレイ広告があります。
- 検索連動型広告: ユーザーが検索したキーワードに連動して検索結果に表示される広告。
- ディスプレイ広告: ウェブサイトやアプリの広告枠に、画像や動画形式で表示される広告。ユーザーの興味関心や行動履歴などに基づいて配信されるため、潜在層へのアプローチに適しています。
広告媒体によっては、これらを総称して「リスティング広告」と呼ぶ場合もありますが、一般的には「検索連動型広告」のことを指します。
リスティング広告(検索連動型広告)で注意すること
リスティング広告(検索連動型広告)を運用する上で注意すべき点は多岐にわたりますが、主に以下の5つのポイントに集約されます。
1. 費用対効果の管理
リスティング広告はクリックごとに費用が発生するため、費用対効果の継続的なモニタリングが不可欠です。
- クリック単価(CPC)の上昇: 競合他社との入札競争が激しいキーワードでは、クリック単価が高騰し、費用対効果が悪化する可能性があります。
- コンバージョン率(CVR)の低さ: クリックされても、問い合わせや購入などのコンバージョンに至らない場合、広告費が無駄になってしまいます。広告文やランディングページを最適化し、コンバージョン率を高める努力が重要です。
- 無駄なクリックの排除: ターゲット層ではないユーザーのクリックを防ぐために、除外キーワードの設定を徹底しましょう。例えば、「無料」や「中古」といった、自社の商材にそぐわないキーワードを除外することで、費用を抑えることができます。
2. キーワードの選定と管理
リスティング広告の成果は、適切なキーワード選定に大きく左右されます。
- キーワードの優先順位付け: 購買意欲の高いユーザーが検索するであろうキーワード(例:「商品名 評判」「サービス名 料金」)から優先して運用を開始し、効果を測定しながらキーワードを拡大していくのが有効です。
- キーワードのマッチタイプ: 部分一致、フレーズ一致、完全一致など、キーワードのマッチタイプを適切に使い分けることで、ターゲットユーザーへのリーチと費用のバランスを最適化できます。
- ブランドキーワードと一般キーワードの分離: 自社や商品・サービスの指名検索キーワード(ブランドキーワード)と、一般的なキーワードは、別々のキャンペーンで管理することをおすすめします。これにより、それぞれの効果を正確に測定し、予算を適切に配分することができます。
3. 広告内容とランディングページの最適化
広告文やリンク先のページが魅力的でなければ、ユーザーはクリックしてもすぐに離脱してしまいます。
- 広告文とキーワードの関連性: ユーザーが検索したキーワードと関連性の高い広告文を作成することで、クリック率(CTR)を高め、品質スコアの向上にもつながります。
- 広告文のテスト: 複数の広告文を用意し、A/Bテストを実施することで、より効果的な表現を見つけ出すことができます。
- ランディングページ(LP)の最適化: 広告をクリックしたユーザーが、求めている情報にたどり着きやすく、コンバージョンしやすいように、ランディングページの内容や構成を改善(LPO)しましょう。
4. 運用工数と専門知識
リスティング広告は、一度出稿すれば終わりではなく、継続的な運用と分析が必要です。
- 運用にかかる工数: キーワードの追加・削除、入札単価の調整、広告文の改善、効果測定など、定期的な作業が発生します。
- 専門知識の必要性: 費用対効果を最大化するためには、データ分析やアカウント構成に関する専門知識が求められます。自社で運用が難しい場合は、専門の代理店への依頼も検討するとよいでしょう。
5. 法令・ポリシーへの準拠
広告を掲載する媒体(Google、Yahoo!など)には、それぞれ厳格な広告掲載ポリシーがあります。
- 広告掲載ポリシーの確認: 虚偽・誇大表現、第三者の商標権侵害、薬機法や景品表示法に抵触する表現など、禁止されている事項を事前に確認しましょう。
- 違反時のリスク: ポリシーに違反すると、広告の非承認やアカウントの停止といった措置が取られる可能性があるため、注意が必要です。
これらの注意点を踏まえ、PDCAサイクルを回しながら、継続的に改善していくことが、リスティング広告で成果を出すための鍵となります。
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